【Staff Report】「KitoKito 75」の出発点。

こんにちは、キトキトハンター川合です!

日中はまだ残暑が続きますが、少しずつ秋めいてきましたね。

今回は「Kitokito 75」の開発コンセプト&開発理由について。

まずはじめに僕の地元である春の富山は、"ホタルイカパターン"と呼ばれる釣りが存在します。

■ホタルイカパターンとは?

ご存知でない方もおられると思うので簡単に説明します。

2月〜5月頃の富山湾は、普段深海に生息するホタルイカが岸に接岸し(ホタルイカの身投げと呼ぶ)、そのホタルイカを意識した活性の高いフィッシュイーターをルアーで狙う釣り。

ターゲットはメバル、アジ、ロックフィッシュ、クロダイ、シーバス、マダイ……と、その時期狙えるフィッシュイーター全てがターゲット。春の富山は海が確変する!

一般的に見た目の印象でホタルイカルアー=ホタルイカパターンと思われがちですが……個人的な考えとしては、イカ型ルアーはイカパターンではもちろん強いですが(ルアーの形状は動きに由来するため)、その一方でイカ型ルアーのアクション特性自体が有効なのでは?と、数年前から感じていました。

キトキト 75は、イカパターンはもちろん全国のプランクトン(浮遊生物)パターンに普遍的にマッチさせることを目指したのが出発点。

■プランクトンとは?

プランクトンは、「水中を漂うもの」という意味で、遊泳能力が比較的弱く、水中を浮遊する浮遊生物の総称

アジングでのプランクトンパターン=微生物類のことを指しますが、同じプランクトンパターンでもキトキト 75は思想が大きく異なり、プランクトン(浮遊生物)の大小問わず該当するベイトを広く捉えています。

特に春は、アミ、バチ、ベイトフィッシュ、甲殻類などさまざまなベイトが複合しやすく、使い方次第ではそれらの複合ベイトにもマッチしやすいように設計しました。(詳しくは別の記事で書きたいと思います)

先述した全国で使えるイカ型ルアー」(開発コンセプト)に加えて、富山で生まれ育った一釣り人&富山のブランドとして、今だ発展途上の「イカ型ルアーのシーンを盛り上げたい!」(開発理由)。

そんな開発者(川合)の2つの想いが重なり、2023.3〜 キトキト 75の開発がスタートしました。(写真は切削成形の初期プロト)

富山で生まれたカタチ。富山だけのものにする理由はない。

キトキト 75は固定観念に縛られずに、場所や時期を限定せず、「全国で使えるイカ型ルアー」として認識していただきたい。